Sassetti Livio Pertimali Rosso di Montalcino 2013
とある店で、珍しくこれは苦手だと思うものにあたったので「私はちょっとこれ無理です」と話した。
その後、もっと美味しい（と自分が思えるもの：これ）が出てきた。確実にこっちのほうがグレードが上なのもわかったけれど、それだけではなく、比べると方向性の違いみたいなものもわかる。これはタンニンがしっかりしているのに、飲み心地が滑らかだった。
「harinezumiさん、あまり感想を言わないので好みがまだいまいちわからないんですよね。」とシェフに言われたので、率直にいくつか普段から思っているところを言った。私は普段、あまりタンニンがきついものは飲まない、果実味が強く甘みがあるものは避けている、白の甘いのも貴腐とかでないと好まない。でも、今はあまり自分の好みを先に細かく伝えてしまうと、かえって識る幅が狭まってしまうことを恐れているので、勧められたものを受け容れてみたいと思っていると伝えた。「では、これからは苦手だった時だけでも言ってもらえると次に勧めやすくなります。」と言われたので、今度からそうしてみようと思う。これもカウンターならではのやりとり。
葡萄品種はSangiovese Grosso
ステンレスタンクで果皮浸漬を2週間、ステンレスタンクで8-10ヶ月熟成を行う。濃いルビーレッドの色調。濃厚な熟れた赤いベリー系の香り。ブラックチェリーなどを感じさせるフルーティな風味は、エレガントでしなやか、また少しタニックな印象があります。
