【イタリアワイン紀行】Tenuta Mazzolino
昨年のイタリア紀行も書き終わっていない気がしましたが、またイタリアに来ました。今回は、ロンバルディア州、ピエモンテ州、ヴェネト州、エミリア・ロマーニャ州、シチリア州というスケジュールになりました。
仕事の関係で来ているのですが、フライトをとるリミットが迫っていたこともあり、どうしても仕事を組み込み切れませんでした。結果、数日のオフができました。そこで、以前から行ってみたかった、オルトレポー・パヴェーゼに行ってみることにしました。
特に、日本で参加したワイン会で「イタリアのピノネッロを飲み比べよう」というのがあって、そのとき、6種類の様々な州のピノネッロを飲んだのですが、私はオルトレポー・パヴェーゼのNoirというワインがとても好きでした。ブルゴーニュのピノとはまた違う、酸はそこまでなく菫のような香りがしますが、とにかく透明感があるなめらかな感じが印象的でした。
そこで、いろいろお願いして Tenuta Mazzolino のNoirがどのように作られているのか、見せてもらいました。
Milano国際空港からMilano中央駅まで行って、そのままPavia まで行ってそこで1泊し、翌日バスでVogheraまで行きました。私はMilanoのような大きな町にそこまで興味がないというか、大きな町である東京に暮らしている以外のことをしたくなります。そこで、Paviaも夜少し散策しました。
Tenuta Mazzolino というワイナリーで畑やセラーを見せていただきました。
http://tenuta-mazzolino.com/?lang=ja
なぜ、その透明感が現れるのか、わかった気がしました。例えば、無農薬有機栽培するために畑に植えている特殊な根を持つ草を植えています。土壌を豊かにするためです。でもその草を植えているラインとそうでないラインは交互になっていて、それは作業をするラインということでした。枝は順番に使っていくようで、詳しく枝の選ぶ順番も教えてもらったのですが、どう見ても、素人には分からない感じなので、見ただけでいつ切ったところだ、来年使うところだ、と分かる熟練の作業者はすごいと思いました。
ピノ・ノワールを使うステンレスタンクには、とりわけデリケートな葡萄に負荷をかけないように、上からそっと押すという機材・技術が用いられていました。
メトドクラシコ製法(瓶内二次発酵)のプロセスも細かく説明していただきましたが、見ていてこの手間をかけていればそれは値段も高くなるわけだ、と思いました。
何種類か作られているワインのうち、樽を使っているのは「BLANC」と「NOIR」でした。それぞれが使っている樽はフランスの小樽なのですが、白と黒で樽の原産地(森林?)は違うとか、新しいものから古いものまで樽が5種類ずつあって、それを混ぜながらバランスをとるとか(新樽の方が当然香りが強くなるから)、何もかもに理由が論理的に存在する感じが印象的でした。
そのあと地図上で畑のこと、土壌のことを説明受け、テイスティングをしました。
最後にランチをご一緒しながらオルトレポーのピノ・ノワールを楽しみました。
料理は、郷土料理が食べたいとお話し、この本を見せたところ
素敵なお店をご紹介いただきました。
この地域の名物であるサラミデヴァルツや
ブラザートが入ったラビオリを食べました。
まだまだ着いて翌日なのですが緑が沢山ある風景を満喫しています。