Dolce Dorme Rose Tenute Ferrocinto
誰かにとって大切な場所になること。誰かにとっての大切な場所を知ること。
Facebookには好きじゃないところがたくさんある。リア充自慢をするところみたいになっていて、辛いときに辛いって書けない人もいるかもしれない。それでも、私がやっていて面白いなと思うことのひとつは、(さほど親しくない人も含め)誰かにとっての大切な場所を知るきっかけになること。
今、結婚記念日のお祝いしていますというようなご夫婦のFacebook投稿を見て、その店が家から遠くなかったので、いつか行ってみたいなとチェックしておいた。お酒にまつわる仕事をしている人だったから信頼できる、みたいな意味で言えば、私のタイムラインには大量の情報が流れてくる(そういう知り合いが多い)。でも、そんなことではなく、人柄が透けてくるような、満面の笑顔がおさまったスナップを見て、どんな店かなあと興味を持ったのだ。
イタリアワインがスパークリング3、白7、赤7、ロゼ1、これがグラスで飲めるというのは、相当な活気だ。中でも、寒い日にぴったりのロゼがあるとのことでこれを選んだ。もともと辛口ロゼは好きなのだが、これは香りもよく美味しかったので、また飲みたいと思う。アリアニコ種100%。
カラブリア州とバジリカータ州にまたがるポッリーノ山脈の麓、コセンツァ地方カストロヴィッラリ。酪農や果物の栽培を行うカンポヴェルデ社が手がけるワイナリーが、テヌテ・フェッロチントです。葡萄栽培の歴史は古く、現在の土地の所有者が別荘をこの地に構えた1800年代に既に葡萄畑があったようです。2007年に現オーナーのノラ家を中心にワイナリーを設立、醸造家にマルコ=モンキエロをコンサルタントとして迎えワイン造りを開始しました。2011年には太古から伝えられた地品種マリオッコを使ったDOPテッレ・ディ・コセンツァが誕生。フェッロチントはそのサブゾーン・POLLINOを代表するワイナリーとして様々なワイン造りにチャレンジしています。